AJ FORUM

2014年10月25日(土)AJフォーラム23「伝統産業の継承と革新」 AJ Forum 23 'Succession and Innovation in Traditional Industry'を行いました。

日時:2014年10月25日(土)14:00~16:30
場所:世田谷キャンパス34号館A306教室
講師:
細尾 真生(特定非営利活動法人てこらぼ 副理事長、京都経済同友会 副代表幹事、株式会社細尾 代表取締役)

Date 25th, October, 2014, SAT 14:00~16:30
Venue Setagaya Campus, 34th Building, A306 Classroom
Lecturer Masao Hosoo (Deputy Director of Te-Collabo, Vice-Chairman of Kyoto Association of Corporate Executives, C.E.O. of Hosoo Co.,Ltd)

コーディネーター 柴田 德文(政経学部)
Coordinator Tokubumi Shibata (Faculty of Political Science and Economics)

講師の細尾真生氏は、元禄期から京都で西陣織の製造卸売を営む老舗「細尾」の代表を務める。フォーラム当日は、当センター研究員を中心にした21名の参加者に向けて、伝統技術を継承する意義や同社における海外市場への事業展開についてお話しをいただいた。

細尾氏は、呉服市場が縮小してきた状況下、職人の雇用と後継者の育成を図りながら、西陣織を積極的に海外に発信してきた。2006年から、パリの「メゾン・エ・オフジェ」に出展。作品の改良を重ねるなかで、2009年、インテリアデザイナーのピーター・マリノ氏から新たな製品開発のオファーを受けた。そのオーダーに応えるには、従来の西陣織では考えられなかった幅広の生地を織らなければならなかったが、それを可能にする新織機の開発に成功。伝統の技術に裏打ちされた完成品の評価は高く、現在ではルイ・ヴィトン、シャネルなどの一流ブランド店舗やラグジュアリーホテルの内装用壁紙にも広く用いられている。
細尾氏は、伝統産業が有する技術・資産の活用、新しい価値への挑戦、そして事業継承を幸福につなげるシステム構築がこれからの伝統産業人の使命であると説かれた。
斜陽産業と思われがちな伝統産業だが、同社は、これまで培ってきた織物の技術を基盤にして、インテリア、ファッション、アートなどの分野においても挑戦を続けている。「文化の組み合わせ」によって、グローバルに通用するテキスタイルとして、西陣織の新たな価値を創造しているといえよう。

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