SEMINAR

11月25日(水)プロジェクト研究会 「東アジア地域経済協力の展望-『ワシントン・コンセンサス』と『北京コンセンサス』を越えて-」 Seminar 'The Prospect of Regional Economic Cooperation in East Asia: Beyond Both the Washington Consensus and the Beijing Consensus' を行いました。

日時:11月25日(水) 16:30~18:00
場所:町田キャンパス 30号館 2階 30201教室
講師:小林尚朗 (明治大学 商学部 教授)

Date:25th, November, 2015, WED 16:30~18:00
Venue:Machida Campus, 30th Building, 2F, 30201 Classroom
Lecturer:Naoaki Kobayashi (Professor, School of Commerce, Meiji University)


コーディネーター:平川 均(21世紀アジア学部)
Coordinator:Hitoshi Hirakawa (School of Asia 21)


明治大学商学部の小林尚朗教授を迎えてのセミナー「東アジア地域経済協力―『ワシントン・コンセンサス』と『北京コンセンサス』を超えて―」は、過去4半世紀の間の東アジアの発展と地域協力の流れが丁寧に説明され、また質疑応答が活発に行われた。
 小林教授は、東アジアの発展途上国の過去半世紀にわたる成長が自由主義的経済政策に拠って実現したとする新古典派経済学派の台頭となり、そうした解釈に基づく政策が「ワシントン・コンセンサス」と呼ばれるようになった経緯を手際よく説明された。また、それが今日のFTA(自由貿易協定)ブームの前提となり、現在最も注目されるアメリカ主導のTPPにつながっていることが説明された。他方、1997年に起こるアジア通貨危機は東アジアに経済協力の流れを誕生させたこと、東アジアの成長が中国の台頭と重なる中で「北京コンセンサス」と言う言葉が生れたことが確認された。
北京コンセンサスの意義については、アメリカと異なるやり方で台頭する中国を認識することであり、アメリカやIMFによって推し進められる価値観と政策の押し付けへの疑問がある。北京コンセンサスは開発政策における多様性の容認であると理解する必要があること、さらに多様性を一層強く認める「アジア・コンセンサス」を創り上げることの重要性が述べられた。分かり易く整理して報告を頂いた小林先生、真剣に報告に耳を傾けセミナーを活発化させてくれた参加者の学生の皆さんにお礼を申し上げます。

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