AJ FORUM

7月9日(土)AJフォーラム26 「多国籍都市上海の歴史と文化 ──劇場から見る東西の交流」 AJ Forum 26 'The Interaction between the East and the West in the Theater: History and Culture of Shanghai, the Cosmopolitan City' を行いました。

日時:7月9日(土) 14:00~15:30 
場所:世田谷キャンパス 34号館 3階 会議室B
講師:榎本 泰子(中央大学 文学部 中国言語文化専攻 教授) 

Date:9th, July, 2016, SAT 14:00~15:30 
Venue:Setagaya Campus, 34th Building, 3F Conference Room B
Lecturer:Yasuko Enomoto (Professor, Department of Chinese Language and Culture, Faculty of Letters, Chuo University)


コーディネーター:土佐 昌樹(21世紀アジア学部)
Coordinator:Masaki Tosa (School of Asia 21)

戦前の上海は西洋文明のショーケースといわれ、アジアではもっとも開かれた国際都市として知られていました。今回のフォーラムは、租界時代に設立されたライシャム劇場(Lyceum Theatre)の演目を分析することにより、上海の多文化状況を具体的に示す内容でした。劇場では毎週のようにアマチュア演劇クラブの公演、オーケストラの定期演奏会、ロシア・バレエ団の公演、ロシア歌劇団の公演などが催され、当劇場が上海をして「東洋のパリ」と呼ばせることに貢献した重要なシンボルであったことがよく分かりました。また、1940年代に日本軍が進駐するようになると、一面では「暗黒期」と呼ばれたものの、西洋文化を頂点とする序列が崩れて中国人が主体となる文化活動が芽を出す側面もあったことが示されました。文革によってその歴史は途絶えることになりましたが、ありし日の上海の姿を着実なリサーチに基づいて再現する内容に対し、活発な質疑応答が予定時間を超過して交わされました。

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