SEMINAR

10月11日(火)プロジェクト研究会 「ヨーロッパから日本の近代を考える ―竹内好の「近代」認識を素材にして―」 Seminar 'When we think about Japan's modernity in Europe -Takeuchi Yoshimi's perception of "modernity" as a starting point' を行いました。

日時:10月11日(火)14:40~16:10
場所:町田キャンパス 30号館 3階 30302教室
講師:ヴォルフガング・ザイフェルト(ハイデルベルク大学 《ドイツ》 名誉教授) 

Date:11th, October, 2016, TUE 14:40~16:10
Venue:Machida Campus, 30th Building, 3F, 30302 Classroom
Lecturer:Dr. Wolfgang SEIFERT(Emeritus Professor at University of Heidelberg)

コーディネーター:平川 均(21世紀アジア学部)
Coordinator:Hitoshi Hirakawa (School of Asia 21)

ヴォルフガング・ザイフェルト・ハイデルベルク大学名誉教授は、日本の近代化認識について、日本の代表的な思想家の1人である竹内好の接近方法の独自性に言及しながら説明した。教授は、竹内は日本の思想家として学会では主流派ではないが、彼の深い洞察力を高く評価した。竹内は、当時の日本の近代化の受容は西洋からの無批判な受容ではなかったかという批判的な問題意識に立ってその考えの軸に中国の経験を据えて行った人物であり、そこから民族の独立や思想の独自性を考えた。教授は竹内が獲得した思想がアルジェリアの独立運動の指導者で精神科医、思想家であるフランツ・ファノンの思想と同様のものであり、ヨーロッパの眼からすると素晴らしい、それを竹内の著作の翻訳を通じて学んだと語った。現在のグローバル化の中での新興国の受容において受容する主体の在り方に関する姿勢において、教授のセミナーでの発表は重要な示唆を与えるものであった。なお、授業には約100名の学生が聴講し、講演と質疑の後も複数の学生が教授にコメントを求める場面もあり、意義あるセミナーとなった。

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