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アジア・日本研究センターについて

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■特色

アジア・日本研究センター(A-JRC)は、激動するアジアの社会的・文化的諸現象を学術的に究明し、開かれた研究交流の場を提供するための機関です。研究会、フォーラム、シンポジウムなどを開催し、研究環境の活性化と有機的な研究者ネットワークの構築を目指しています。

さらに研究活動の成果をホームページ、紀要、出版物などの形で社会的に還元しています。国際的な学術交流を推進するとともに、アジア地域の相互理解と平和的共生に向けた啓蒙活動や政策提言まで視野に入れながら、ユニークな研究センターとして発展することを目指しています。

■沿革

経済成長とグローバル化の急速な進展を背景に、日本とアジア諸国との関係は、政治経済的にも文化的にもますます緊密の度を深めています。また、国境を越えた共同体構想や安全保障上の連携も切実な課題となっています。ところが、こうしてダイナミックに変容するアジア社会を総合的に理解し、新たな地球社会で活躍できる人材育成や環境整備を進めるという面で、日本の大学はまだ非常に立ち後れた状況にあります。

本研究センターは、21世紀アジアのこの大きな潮流に対応すべく、大学全体をあげて日本およびアジア社会の研究を推進し、広く大学内外と連携するなかで知的発信を行う場として、学部横断型の全学的な研究センターとして2000年10月に設立されました。2004年4月から研究プロジェクト制を導入し、特色のある研究センターとして発展することを目指し、さまざまなカテゴリーの活動を展開しています。

■研究活動

<研究プロジェクト>
センター研究員が主体となっておこなうグループ研究であり、出版やシンポジウムなどの形で成果の還元が期待できるものを重点的に選定しています。毎年、研究員の応募のなかから選定された、いくつものプロジェクトが多様な活動を繰り広げています。これまでのプロジェクトの例として、「アジアにおける文化的公共圏」、「ポピュラー文化の越境と<想像のアジア>」、「21世紀アジアにおける国際協力とNGOの役割」、「キルギス知識人の形成」、「ホスピタリティ/もてなし再考:文化の視点から」、「東アジアのスポーツ・ナショナリズム」、「海外日本語教育インターンシップ」、「東アジア諸国における貨幣・金融システムとそれをめぐる諸政策」、「文化遺産の保存と活用」、「観光資源としての世界遺産」などがあります。

■学術交流

<AJフォーラム>
アジアに関わる様々な分野の第一線で活躍している国内外の研究者を招聘し、高度な研究交流の実現を目的とした研究フォーラムを年に数回開催しています。アジア研究の最先端に触れる機会として、研究者だけでなく、学生や一般市民まで含めたオープンな議論の場をつくり出すことを目指しています。これまで、宮本憲一(立命館大学政策科学部客員教授)、吉見俊哉(東京大学大学院情報学環長)、莫邦富(作家・ジャーナリスト)、ジョン・ハード(国際記念物遺跡会議諮問委員会委員長)、前田耕作(アフガニスタン文化研究所長)、ヌ・ムラ・ザン(ミャンマー文化省考古・博物館・図書館局次長)などをゲスト講師としてお招きしました。

<AJ研究会>
学部や専門分野の枠にとらわれない学際的なコミュニケーションの場を学内においてつくり出すことが目的です。不定期に開催しています。

<ワークショップ>
国内外の専門家や研究者とともに、特定の研究テーマについて意見交換や討議をするための研究会合です。各プロジェクトが主体となり、不定期に開催しています。

<シンポジウム>
ひろく一般聴衆に向け研究成果の発表や講演をおこない、討議形式で議論を深めるためのイベントです。年に1,2回の頻度で開催しています。これまでの例には、「ユーラシアの展開」、「持続型都市に向けて――アジアの都市、その記憶と未来」、「自然と人間のつきあい――食をめぐって」、「韓流再考―アジア文化交流の開花に向けて」、「アジアと幸福」、「アジアと武術」、「フェニキア考古学から見た古代オリエント」などがあります。

■社会還元

研究活動や学術交流の成果を広く公開するため、紀要としてAsia Japan Journalの編集・発行、各種研究・活動報告書や書籍等の出版、HPによる活動詳細の広報・資料保存を行っています。また、地域交流として「世田谷市民大学」「アジア教室」を開催しています。

■その他

2008年度より、ポストドクトラルフェローの公募・受け入れを実施しています。
また、2011年の東日本大震災の際には、被災した文化資料の救援活動を行いました。