2010年度 世田谷市民大学 連続講義


「アジアの家族」

第6回 松岡先生 5月26日 5/9
インドの家族2 映画『家族の四季』から読み解く理想の家族
●こうしてラーフルは家を離れたのでした。遠くへ行く前に、ラーフルはローハンが学んでいる寄宿学校に寄り、最初の「人生で何かを勝ち取ろうとするなら...」という言葉をローハンに教えて去ります。その10年後、やっと兄が家を出た経緯を知ったローハンは、兄の居所を探し出し、兄を家に連れ帰ろうと決心するのでした。これで前半部が終わります。



<前半部のポイント>
・映画ではカーストはあからさまに描けない→貧富の差として描く
・親(家長)が子の結婚相手を決める
・親に内緒の結婚~ヒンドゥー教の僧侶が執り行えば結婚は成立する
 (その他、役所での登録結婚も可能)
・だが、目上の人の祝福を受けて初めて、結婚は幸せなものとなる


●後半に入り、ローハンは兄ラーフルがアンジャリーと共にロンドンにいることを突き止めます。そして、父には大学院に留学する、と偽ってロンドンにやってきます。ローハンがロンドンに到着したシーンでは、独立運動時の愛国歌「バンデー・マータラム」が画面に流れます。そして、インドを体現したようなダンサーたちが、彼と共に踊ります。



(歌)
母なるインドに敬意を(バンデー・マータラム)
母なるインドに敬意を
水豊かに清く、実る実は甘い
ヒマラヤの風が吹き、涼しさを運ぶ


(外国を舞台にした作品の場合、このようにインドへの愛国心が強調されることが多いのです)