2012年度 世田谷市民大学 連続講義


「アジア女性群像」

第6回 松岡先生 6月23日 7/9
映画監督ミーラー・ナーイル 〜世界で羽ばたくインド女性の視点〜
舞台は、ニューデリーの中流の上ぐらいの家庭、ヴァルマー家です。この家には娘と息子がいるんですが、姉であるアディティが結婚する。お相手はアメリカに住んでいるインド人のエンジニアで、この時期しかインドに来られない、というわけで、季節外れの結婚式になります。ヴァルマー家には世界中から親戚が集まってきますし、お婿さんとその家族もアメリカから到着します。結婚式は花嫁の自宅でやるため、花嫁側の親戚はみんなヴァルマー家に泊まることになり、もう大変です。
21世紀に入ってからインドで盛んにもてはやされるようになった職業に、ウェディング・プランナーがあります。昔は親戚の、誰か世話焼きのおじさんかおばさんが結婚式を仕切っていたのが、今ではウェディング・プランナーがやって来て、会場設営からお料理まで、様々な手配をするようになりました。この映画でも、ドゥベーというウェディング・プランナーが登場します。
一方、結婚を控えた花嫁アディティは、以前インターネット・テレビ局に勤めてたのですが、職場の上司と不倫関係にありました。親に結婚をせかされ、自分も潮時かなと思って結婚することにしたけれども、上司との不倫関係を精算しきれないでいます。

『モンスーン・ウェディング』Part 1(YouTubeより/英語字幕付き)

アディティとアメリカ在住エンジニアの結婚ですが、ここに至るまでに2人の星回りを調べ、相性が合うかどうかを見てから写真を交換、両家ともOKということになって、お婿さんがやって来る運びになります。お婿さんが両親や親族を連れて到着すると、その場で婚約式をし、1週間後ぐらいにはもう結婚式です。婚約式は次の映像のように行われます。インドでは、お祝い事にはお菓子がよく登場しますが、甘いお菓子でお互いの口を甘くする、甘い関係になりますように、ということで、花嫁花婿が互いにお菓子を食べさせています。

『モンスーン・ウェディング』Part 2

家中に結婚式気分がみなぎって、みんなはウキウキするのですが、アディティは不倫相手のことばかり考えています。そしてある夜、ついに家から抜け出して、不倫相手とデートをしてしまいます。ところが、車の中で抱き合っていた2人は警官に見つかってしまい、その時の不倫相手の卑怯な態度にアディティは失望し、気持ちが冷めてしまいます。

『モンスーン・ウェディング』Part 5