2012年度 世田谷市民大学 連続講義


「アジア女性群像」

第6回 松岡先生 6月23日 8/9
映画監督ミーラー・ナーイル 〜世界で羽ばたくインド女性の視点〜
そしてアディティは悩んだ末、花婿に「自分は不倫をしていた」と正直に告白する決心をします。花婿もショックを受けますが、思い直して「2人で乗り越えよう」と彼女に告げ、やっと2人は心を通わせ合います。花婿は、心の広い青年だという描き方ですね。こうして2人は結婚への心構えができるわけですが、結婚式に至る何日間かはいろんな行事が行われます。みんなで歌ったり踊ったりして楽しむ夜は、親戚の女の子の1人がインド映画音楽に合わせて踊って見せ、最後にはみんな一緒に踊りの輪を作っていきます。花嫁花婿の幸せそうな様子が印象的です。

『モンスーン・ウェディング』Part 6

主人一家の結婚が進行すると同時に、実はこの家の使用人であるアリスと、ウェディング・プランナーのドゥベーの間にもひそかに恋が進行していました。途中でちょっと、アリスが誤解をするような事件があったりもするんですが、ドゥベーが実にロマンチックな、マリーゴールドの花でハートを作って彼女にプロポーズをするということをやってのけて、この2人も結ばれます。
ここでは、アディティの従姉妹リアが結婚に臆病になってしまった原因である、幼児期の義理の叔父(父方の叔母の夫)によるセクハラが暴かれるという一幕もあります。最終的にはヴァルマーが、結婚式直前にこの叔父の結婚式への出席を断りますが、家族の絆の強さが描かれる場面となっています。

『モンスーン・ウェディング』Part 7

結婚式当日は大雨になります。ドゥベーはアリスとマリーゴールドの相合傘--本当はこんなマリーゴールドの傘などあり得ないんですが--に入り、仲間に見守られて結婚式を挙げます。ヴァルマー家の方は、雨の中白馬に乗ってやってきた花婿をみんなで迎えて、結婚式の本番が始まります。花婿と花嫁が花輪をお互いの首にかけることで結婚が成立しますが、ここで親戚の青年がやっと到着して、リアにも恋が芽生える予感が描かれてこの映画は終わることになります。そしてエンドクレジットにかぶせて、結婚式の儀式のシーンが映されていきます。

『モンスーン・ウェディング』Part 8