2013年度 世田谷市民大学 連続講義


「アジアの紛争と文化力」

第4回 土佐先生 5月08日 5/9
東アジアの領土紛争
これは政府やメディアだけではなくて、全国民的に共有されている見方あるいは感情でありまして、いろんな例を挙げることができるんですけども、あまり極端でないのを二つばかりお見せします。
まず一つは、ある韓国企業が劇場広告用に制作した短いアニメです。



奸悪なサムライが独島を奪いに来たところ、守護神たるロボットが撃退するという内容です。このロボットは実は韓国でものすごく有名なアニメの主人公ですが、日本人が見るとどっかで見たことがあるという感じを受けるはずです。はっきりいえば『マジンガーZ』のコピーです。当時は日本の文化の流入が禁じられていたので、マジンガーZも日本のアニメだということを隠して向こうで放映していました。昔は韓国のものだとみんな思っていたということです。
そこから生まれた、「テコンV」という韓国のロボットなんですが、それが竹島を守護しているという図式です。そのオリジンが実は日本のロボットだというところが皮肉な話ですし、岩礁をあんなふうに持ち上げたら無くなっちゃうので、守っていることになるかどうか疑問ですけども。
こういう例を挙げればきりがありません。とにかく、その時その時の流行に合わせて竹島問題が出てくるといって過言ではありません。最近の流行でフラッシュモブというものがあります。アメリカで始まったものですけども、突然、駅など公共の場所で事前に示し合わせた群衆が踊り出したり、何か変な集団行動をいっせいに行ってすぐ解散するというものです。それをまねして、韓国にもいろいろなフラッシュモブがあり、そこでも竹島問題が使われているという例です。



流行を借りてますけど、この歌は韓国で誰でも知っている「独島は私たちの土地」という歌で、メッセージは変わることがありません。